りんご屋すぎやま

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13年前にふるさと大阪を離れ、農業をするために長野県へとやってきた杉山栄司さん。佐久市のりんご農家のもとで農業研修を受けた後、宮田村で暮らし始めて11年目。年間43品種ものりんごを作る、りんご屋すぎやまの杉山さんを取材しました。





宮田村で農業をするようになった経緯を教えてください


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13年前に大阪から移住しました。もともと食や農業への興味は強く、大学も農業系の学科を出ていたのですが、当時は「農業を職にする」ということがうまくイメージできず、卒業後は飲食関係の会社へ就職しました。ただ、会社生活をずっと続けていくことにはなんとなくずっと違和感を感じていたんです。そんな折に、就農の相談会に参加したのがきっかけで、本格的に新規就農を志すようになりました。

農業をするなら自分の好きなものを作りたいと考えた時に浮かんだのは、大好きなりんごでした。そして、りんごを作るとなったら青森県か長野県か…と考え、青森よりもアクセスの良い長野県を選んでここに来ました。りんごありきでこの土地を選んだということですね笑



移住に対する不安はありませんでしたか?


不安よりも、むしろこれから一生かけてできる仕事をする、というわくわくした気持ちのほうが大きかったです。一度挑戦してみて、だめならまた考えればいい、と思って決断しました。 


農業をするうえで宮田村という土地についてどう思いますか?


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行政と農協からの支援が手厚いため、よそから来た者にはとてもありがたいです。新規就農者へのメリットがとても多い村だと感じますね。村が不動産会社の役割を担ってくれているので土地を借りるのもスムーズでしたし、農協が住むところまで探してくれました。新規就農にあたり、いろんな人が協力してくれたことに感謝しています。
また、農地の周りには住宅地もないので、消毒作業時などにそこまで神経を使わなくてすむのも助かっています。




杉山さんのりんご作りのこだわりを教えてください


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樹が持っている力をどうやったら引き出せるか、ということを一番に考えています。土壌分析はもちろん、科学的なデータを集め、勉強し、仮説を立てながらいろんなことを試しています。

また、甘味や酸味、香りなど、りんごの好みは人によってさまざまなので、万人に一番おいしいというリンゴはないと思っています。なので、多くの人においしいと思ってもらえるように、豊富な種類のりんごを作るようになりました。就農当初から少しずつ種類を増やして、今では年間43種類のりんごを作っています。自分がりんご好きなので、関わる人にもりんご好きになってもらいたいなと思っています。


村の住み心地はいかがですか?


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とても住みやすいです。暑さが苦手な僕は、もう大阪には帰れないですね。
宮田の寒さも好きです。冬でも晴天率が高いので、底冷えのするような寒さでも、凛とした寒さというんでしょうか。剪定作業で冬でも外で過ごすことが多いですが、気持ちの良い寒さだと感じます。

 



今後の目標を教えてください


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若い担い手の育成に少しでも貢献したいという思いで、里親となり新規就農者の研修を受け入れたり、地元の青年農業者の集いに参加したりしています。農業を職業にするという選択肢があること、また農業という仕事のすばらしさを伝え、次世代を育てることに力を注いでいきたいと思っています。




移住を迷っている方へのアドバイスはありますか?


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迷っているのならばまず動いてみて、と言いたいですね。まずは現地へ来て、現地の人と話をして、五感で感じてみないとわからないと思います。インターネットが普及して、スマートフォンで手軽に情報が得られる今こそ行動することがとても大切だと思います。また、移住や新規就農に対し、理想を持つのは大事だけれど、現実を見ながら柔軟に受け入れる姿勢も大切だと感じます。





編集部から


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「サラリーマン生活で苦しんだ経験があるからこそ、今の生き方を大変とは思わない」と語る杉山さん。
自分の生きる道を自ら決断し、この地でりんごの樹とともに前を向いて生きる杉山さんはとてもまぶしく見えました。


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