住みたい村、住んで良かった村を一緒に育てませんか?

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 宮田村長 小田切康彦

 移住・定住先をお探しの皆さんに、わが宮田村の魅力をお伝えします

宮田村の「良さ」を3つ挙げます


わが村の「良さ」は 数えきれないほどあります。その中で、特に、移住・定住先をお探しの皆さんに是非知っていただきたい点を3つ挙げます。

(1)住みやすいコンパクトな村
 第一は、宮田村はコンパクトで、住みやすい、暮らしやすい村だという点です。

 面積でいっても長野県の中で4番目に小さい55㎢の村ですが、特に注目していただきたいのは、暮らしに欠かせない施設がJR飯田線宮田駅周辺に集中していること。保育園・小学校・中学校・村役場・郵便局などの公共施設はもちろん、スーパー・医院・銀行・商店などは歩いて回れる距離に位置しています。その周りに住民の多くが勤める企業の工場・店舗なども集まっています。施設集中・職住接近の、とても生活しやすいコンパクトビレッジです。人々の息づかいが伝わってくる心和む村なのです。

(2)美しい自然と多様で豊かな産業
 第二の「良さ」は、美しい自然と、それに包み込まれた多様で豊かな産業があることです。

 高山植物のお花畑で有名な中央アルプス主峰の駒ヶ岳。その山懐に広がる豊かな森林。流れ下る渓流は透き通るように清らかで、湧出する天然水は、その水を求めてウイスキーの蒸留所が設置されたことにも示されるように、良質でまろやかさを誇るものです。平地部には田んぼや畑、果樹園が拡がり、四季折々の農村風景が人々の心をなごませませてくれます。水稲、野菜、果樹…昔から豊かな農業の地ですが、近年、「宮田方式」という名で日本中の農業関係者に知られる集団営農の仕組みがうまく機能して、村内に遊休荒廃農地が一つもない、全国的に珍しい村なのです。

 また、精密機械や部品生産、福祉介護機器などの製造業の会社も多く集まっており、「ものづくり」が活発な村でもあります。さらに清涼な水を利用した醸造業や食品製造業も元気で、ウイスキー、地ビールのほか、地元産の山ブドウを利用した山ぶどうワインも注目目を集めています。
このように、宮田村は、農業と工業が連携した豊かな産業構造を形成しています。このことは、移住・定住をされる皆さんに、自然と共にある豊かな暮らしと安心して住むことのできる安定的な勤め先を提供してくれるものと確信しています。

(3)文化教育に力を入れる村
 宮田村の第三の「良さ」は、昔から文化・教育に力を入れてきた村だということです。

 教育に関係しては様々な取組みが重ねられてきており、枚挙に暇がありません。ここでは特に、村出身の詩人的思索家・唐木順三先生の教えが、今も脈々と受け継がれていることを強調しておきたいと思います。唐木順三先生は、京都大学哲学科で日本が生んだ世界的哲学者・西田幾多郎先生の教えを受けた思想家・評論家です。この唐木先生の詩が、宮田村の中学校の校庭に今も建てられています。
そこに書かれているのは―

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  山と語り流に思ひ
  風に聞き雲に遊ぶ
  うるはしき心のしらべ
  あめつちとともに

 という詩です。宮田中学校の生徒たちは、これに曲をつけて歌い継いでもいます。

 さて、皆さんはどのようにお読みになったでしょうか?この詩は、一行目で、美しい山や川と向かい合い一体化する時に思索が生れることを、二行目では、風や雲の動きを楽しみそれらに語りかける時に詩作が進むことを述べ、三行目で、それを可能にするのが人々の「心」の麗しさであり、それらが共鳴し合う時、全天体の永久の動きが、この地=ふるさとに住む人々の生と一体化する―という意味だと言われています。現在の中学生には少し難しい言葉づかいかもしれませんが、老若男女を問わず、村が生んだ偉大な先人の言葉を噛みしめて、この村の〝いま〟を充実させていこうという思いを込めてこの詩を引き継いでいるのです。こんなところにも教育熱心な村の一面を見ていただけるかと思い、ご紹介しました。

共に故郷を育ててくれる方を歓迎します


 では、どんな方に宮田村に移り住んでいただきたいか? もちろん、どういう方でも、宮田村を好きになってくれた方なら大歓迎なのですが、その中でも、特に、故郷を一緒に育ててくれる方、そんな生き方をされようとする方に、宮田村に注目して欲しいと思っています。

 先に唐木順三先生の言葉を引いて、教育に熱心なわが村のことを紹介しましたが、故郷を守り・育てるというのは、難しい学問の話だけでなく、地域のおじいちゃんやおばあちゃんを敬い、彼らの話に耳を傾けるとか、友達を大切にして、助け合ったり、切磋琢磨したり、力を合わせて暮らしていくとか、そういうことから自分たちの故郷が生れ育って行くのだと思います。

 山と語り流に思ひ
 風に聞き雲と遊ぶ

という二行は、何も山・川・風・雲などの自然物だけでなく、それらに包み込まれているこの村の人々とも正面から向き合い、耳を傾け、語り合うことの大切さを教えているのだと思います。

 人が人を創る
 人が故郷を創る
 そして故郷が人を創る

 現在、日本は、人口減の時代に突入しており、それを何とか食い止めていくために「地方創生」が目指されていますが、「地方創生」、つまり村づくりは、言うまでもなく人づくりのことです。そして人づくりには教育が大切。そしてもう一つ別の字の「郷育」も大切なのです。故郷とは、そこで一緒に暮らす人と人とで創り出すものであり、その関係性のことです。私自身、幼馴染との関係を大切にし、宮田中学校時代の同級会には毎年参加していますが、毎回、中学校の同級会の皆さんから多くのことを学び、勇気付けられ、頑張ろうという気持ちになることができます。

 宮田村に移住され、定住される方には、ぜひそういう、この村での「人と人の繋がり」を大切にし、それを積極的に創っていく、つまり、故郷づくりを一緒になって進めていただきたいなぁと思っています。そのためには、「奇祭」の呼び名が高い、「宮田の暴れ神輿祭」に積極的に参加するのもいいかもしれませんね。

移住・定住を目指す方を、村は3つの面からサポートします


 では、宮田村が、移住・定住を目指す方々をどういう面からサポートしていくつもりか―それを最後にまとめておきましょう。

(1)住宅探し、子育て支援などはガッチリ

 移住・定住を目指す方にとってはカギとなる空き家などの情報提供や契約のお手伝い、また子供さんの保育園入園や児童の転校などに関わる面倒見などは、役場のスタッフを始め、住民の皆さんの協力も得て、最大限行っていきます。これは当然のことです。

(2)農業を目指す方を、先輩と共にサポート

 特に農業に関心があり、専業でも兼業でも、農業に関わって生きて行こうとしている方には、研修の受け入れ、借り受けも含めた農地の斡旋や、系統的な農業の勉強の場の提供などを進め、できるだけ早く、一人立ちができるように応援していきます。村内には、りんごや米、山ブドウを始めとして、「あの人でなければできな」と言われるこだわり農業の専門家も多数おられますから、その方々の経験と知識を、移住・定住の方々にもシッカリ伝えていくことができるようにしたいと思っています。

 既に移住された先輩の中にも農業に従事されている方もいるので、その経験を共有していただけるような場もつくって行きます。宮田村は、先にも触れたように、「宮田方式」という集団営農方式が確立できていますから、農地の利用から技術的サポートまで、手厚くいろいろできる可能性が大きいのです。

(3)「ものづくり」企業の力も借りて

 もう一つ、移住・定住となれば、当然、すぐに浮かび上がってくるのが勤務先の確保、仕事の確保の問題です。特に都市部で暮らしていた際には、製造業や情報産業などの専門分野で活躍されていた皆さんが、その特技を活かす場がなくなってしまうのは、もったいない話です。そこで、宮田村では、製造業を始め村内にある企業の皆さんの協力を得て、企業が求める人物像を明示してもらい、他方、移住・定住希望者の方々の希望もお聞きして、双方を結び付ける「人材マッチング」を強化しようと思っています。

 企業の側も今まで以上に一歩、移住・定住希望者の採用に踏み込んでいただき、役場としても今まで以上に両者の引き合わせに力を入れる予定です。既に、首都圏から宮田村の企業を視察するバスツアーも計画されており、多くの方々に活用していたただければ幸いです。

働き方・暮らし方自体が変化する中で


 移住・定住を希望する方は年々増え続けています。このことに端的に示されているように、仕事が集中する都市部に人々が密集し、自然や人との結びつきを犠牲にして、ただ勤勉に働き続ける、あるいは、モノやカネの豊かさばかりを追い求めるという、働き方・暮らし方・生き方は、いまや大きな転換期を迎えていることは明らかです。

 企業の従業員の勤務形態一つとってみても、会社には出社せず、ICTを駆使して、自宅にいたまま、出社して行うことと同様の勤務を行う形なども徐々にではあれ広がってきています。こういう企業が、会社丸ごとと言わないまでも、その一部でも、まとまって宮田村に移ってきたりすれば、わが村の人々の働き方・暮らし方も大きな影響を受け、新たな変化が始まる事と思います。そういう社会の節目の中で、移住・定住を希望する皆さんとともに、今までの歴史を活かしながら、新しい故郷の形を創り出していきたいと思います。

 ぜひ、一度、宮田村を訪ねてみて下さい。